花粉症奮闘記 その3 ~ 舌下免疫療法を試す ~
こんにちは、saruoです。
前回の続きです。
そんな訳で、飲み薬の効果に不安を覚えた私は、保険適用となった「舌下免疫療法」なるものを試すことにしたのです。
舌下免疫療法の開始時期
といっても、どこの病院でもやっているものではなく、とりあえず、ネットで近い病院を探しました。
その際、開始時期がある事を知りました。花粉の時期(スギは春)を避けた時期から開始するというのが、一般的なようです。スギは、7月頃から開始するのが良いらしいです。ちなみに私は、8月から開始しました。
診察
8月、早速病院に行った私は、受付で「舌下免疫療法」を行いたい事を伝え、暫く待合室で待たされた後、診察室へ呼ばれました。
恰幅の良い、おっとりした感じの医師が待っていました。
医師「今日はどうしましたか?」
私「え?」
受付で伝えた筈だけど、と思いつつ、
私「スギの花粉症が酷くて、花粉症の治療をしたいのですが」
医師「え?薬を出してもらいたいという事ですか」
話が通じていないようだな。
私「舌下免疫療法をしたいのですが」
医師「ああ、そういう事ですね。」
なんともとぼけた病院である。少し不安がよぎりました、この病院で大丈夫だろうか?
医師「それでは、まず、花粉症の検査(血液検査)からしますね」
以前、別の病院で行った血液検査の結果を持ってきていたため、これを医師に見せる。
私「別の病院で検査した時の結果です。」
医師「ああ、それならそれでもいいです。コピーさせて貰ってもいいですか?」
私「はい」
すると、医師は、舌下免疫療法についての説明を始めました。
舌下免疫療法で、花粉症が完治するのか?
医師は、まず私にこう言いました。
医師「舌下免疫療法は、完全に治癒するものではないです。症状を緩和させるものです、それでもやりますか?」
早速、そう繰り出してきました。まぁ、私は、鼻の激痛が少しでも緩和させれば良いと思っていたので、そんな事を言われても、やらない理由にはなりません。
私「はい」
更に、事前注意事項というか、医師としての保険の言葉が次々と出てきます。
医師「効果は、人によって様々なので、効果が出ない場合もあります。」
医師「最低3年間は、治療を続けなければいけません、途中で辞めると効果が無くなってしまいますが、それでもやりますか?」
もちろん、そんな事で止める気はありません。
私「はい」
そう答えると、医師は、治療についての説明を始めました。
舌下免疫療法のすすめ方
まず、「シダトレン」という薬?を使用します。これが、「スギのエキス」です。
最初の2週間は、「増量期」で、徐々にシダトレンの濃度を濃く、量も増やしていく時期です。2週間後からは、「維持期」となり、同じ濃度・量のシダトレンを毎日続けて服用します。
出典:画像「鳥居薬品株式会社 シダトレンを服用される患者さんへ」 2017/6/10
服用については、
①シダトレンを舌の下に2分間保持し、その後飲み込みます。
②その後5分間は、飲み食い禁止。
③また、服用の前後2時間は、激しい運動、飲酒、風呂は禁止です。また、アナフィラキシーショックが起こると大変なので、なるべく家に居る時に服用した方が良いとの事です。特に慣れていない増量期は、要注意。
そして医師から2冊の小冊子と1枚のカードを渡されました。
小冊子は、治療の進め方と注意事項、服用の記録をつけるものとなっており、一通り読めばわかるような感じです。カードは、「アナフィラキシーショック」についての症状について記載があるのと、私は舌下免疫療法をやってます。というような内容が記載されています。(写真)
アレルギー物質を徐々に増量していく療法なので、「アナフィラキシーショック」が出る場合があると説明されました。しかも、それらの症状が出た場合には、別の総合病院で対応してくれるので、そちらで診てもらってほしいとの事でした。なんとも無責任な。そんなもんですかね?
冊子を見ながら、増量して進めていくという事で、まずは、最初の1週間分の「シダトレン」を処方され、病院を出ました。
初回の服用は病院で
病院を後にし、早速薬局へ、
薬剤師「最初は、病院で服用する事になっていますが、何か言われていますか?」
私「へ?」
私「何も言われていません」
薬剤師「え?そうですか…。」
薬剤師「それでは、病院に戻って、待合室とかで、服用してください。服用後30分様子を見て問題がなければ、大丈夫です。」
こりゃー、ヤブ医者にあったったか?と思いましたよ。おとぼけ医師だから仕方がないいと思いつつ、薬を受け取ると早速病院へ戻りました。
受付に薬剤師から言われた事を伝えましたが、受付では、「は、そうですか…。」と気の無い返事が返ってきました。まったく、ハズレの病院でした。まぁ、そんな事を気にしても仕方がないので、そそくさと待合室で服用し、30分経過後、特に問題が出るわけでもなく、ひと安心で病院を後にしました。
毎日続けるためには
この療法は、毎日続ける事が基本です。
1日や2日程度、サボってもさほど問題ではありません。あまり頻繁だと問題はありますが…。それよりも続けるためには、いつ服用するかという点が重要になってきます。
前述したとおり、服用にあたり注意点があります。
①服用の前後2時間は、激しい運動、飲酒、お風呂は禁止。
②服用後5分間は、飲食禁止です。
私の場合、これを守るために、朝食後に服用するようにしています。
飲酒と風呂は、夜。朝は激しい運動もしないので、朝食後というのがベストです。しかも、このタイミングなら忘れにくいです。